干潟で遊ぶのも楽しいですが、この季節は磯遊びも楽しいです。岩や石がたくさんある磯は、潮が引くとタイドプールと呼ばれる水たまりができます。この中をのぞき込むと、いろいろな生きものを観察することができます。5月19日、小雨が降るあいにくのお天気でしたが大分県立香々地青少年の家主催「かかぢネイチャーファミリーデイズ」で磯観察をしました。
きれいな紫色で目を引くのがムラサキカイメンです。カイメンの仲間は岩にくっついて動かないので植物の仲間に思われがちですが動物なのです。ぽつぽつあいている丸い穴を水が通過することで、小さな生きものをエサとして取り込んでいます。私たちが食器を洗うのに使うスポンジは、このカイメンをまねして作ったもので、昔はカイメンをかわかしたものをお化粧などに使っていたのです。ちょっとびっくりですね。
シワヤハズは水の外に出すと茶色なのに、海水の中にあると薄緑色に光って見えるフシギな海藻です。とって食べるということはないようですが、この海藻には腸の病気をなおす成分が含まれているようです。同じように海の中で光るヒラワツナギソウという海藻を中津の岩場で見つけたことがあります。水の中でだけ光って見えるというのはとてもフシギですね。
花のようにうつくしい触手をひらひらさせているのはミドリイソギンチャクです。日本の海岸のどこにでも普通に見られるイソギンチャクですが、海の中で見るととてもきれいです。指でそっと触るとチュッと縮んでしまいますが、縮むと緑色がとても鮮やかで、名前の由来がよくわかります。このイソギンチャク、よーく見ると・・・カニの脚(あし)が乗っかっています。ミドリイソギンチャクは肉食なので、触手にさわった生きものを捕まえて食べますので、このカニはご飯になってしまったのでしょうか。
イベント名 | かかぢネイチャーファミリーデイズ |
日程 | 5月19日(日) |
主催 | 大分県立香々地青少年の家 |