レポート
2020.05.25

かぼすブランド魚3兄弟の末っ子「かぼすヒラマサ」

大分県特産のかぼすを餌に加えて育てた新しいブランド魚「かぼすヒラマサ」を養殖している重宝水産株式会社の皆さん

「かぼすブリ」「かぼすヒラメ」に続くブランド魚「かぼすヒラマサ」

  1. 見た目はブリと似ているが唇の上端が丸み帯びている
  2. 水揚げしてすぐに鮮度を保ったまま出荷
  3. 刺身がオススメと話す山村友宏社長

上品な味わいとコリコリとした食感、カボスの爽やかな香りが特徴の「かぼすヒラマサ」をご存知でしょうか。夏はさっぱり、冬はしっかりと脂がのり一年中美味しく食べられますが、「夏が旬。さっぱりしていて脂が甘く、コクと旨味がある」と話すのは重宝水産(臼杵市佐志生)の山村友宏社長。 

重宝水産では、ピューレ状にしたカボスを混ぜた飼料で育てた「かぼすブリ」を養殖していますが、“かぼす3兄弟”の末っ子としてかぼすヒラマサの養殖にも取り組んでいます。豊後水道に面する美しいリアス式海岸が続く、臼杵市や佐伯市が主な産地。大分県や大分県漁協などが連携して2015年から研究を進め、昨年から本格的な出荷が始まりました。稚魚から成魚になるまでに2年以上かかります。「ブリより臆病でデリケートな魚。エサを与え過ぎず、食べっぷりをみながら、我が子のように大事に育てている」そうです。

ここ数年は赤潮もなく、定期的に水質や酸素濃度を調べ、養殖しています。牛や豚の評価にランク付けがあるように、山村社長は「いずれ魚にも消費者が品質のいいものがわかりやすいような基準が作れたらいいと思う。牛のA5のようなものを作りたい」との言葉に熱い思いを込めます。

そんな山村社長のオススメの食べ方は刺身。「変色しにくく、透明感がある。独特の食感を楽しんでほしい」と話しました。9月頃まで九州を中心に関東、関西圏のスーパーなどで販売されます。かぼす3兄弟として、ご賞味ください

味よし、香りよし、見た目よし

  1. 豊後水道に面した生け簀に向かう
  2. 飼料にピューレ状にしたカボスを混ぜる
  3. 活き締め作業で鮮度を保つ

ブリやカンパチと同じブリ属のヒラマサは生産量の少なさから「知る人ぞ知る高級魚」です。そのヒラマサにカボスを混ぜた飼料で育てたのが「かぼすヒラマサ」。カボスに含まれるポリフェノールやビタミンCなどの抗酸化作用により、変色を抑えることができるだけでなく、リモネンの効果によって魚臭さも抑えられ、「味よし、香りよし、見た目よし」の三拍子が揃った逸品です。養殖魚とはいえ、豊後水道の潮流に洗われて引き締まった身が特長。エサも管理しているため、脂も適度に抑えらています。

イベント詳細

イベント名大分ブランド「かぼすヒラマサ」養殖
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