塩作りを終えた塾生たちは大分県漁協国東支店へ向かいました。出迎えてくれたのは、漁協の浜松さん。浜松さんから、「漁師さんには魚を捕る権利が必要で、その管理をしているところが漁協」と、教えてもらいました。魚を捕ることにもきちんとルールがあるのですね。海の環境を守る上で、ルールはとても大切なことだと改めて気づかされました。
国東の特産品のタコは脚が大きく、身がしっかりしていると評判です。浜松さんが、どんな料理に使うか塾生たちに尋ねると、刺身、天ぷら、寿司、カルパッチョ、タコめし、タコ焼き!など、さまざまな答えが飛び出しました。子どもたちにもなじみの食材なのですね。
浜松さんによると、ひとつのタコツボに4匹かかることもあるそうです。そのタコツボ、昔は丸い壺の形をしていましたが、口が開いているため、逃げられることもあったそうで、改良を加えた現代のタコツボは、ブロックのような四角い形です。餌を仕掛けて海底に置き、タコがやってきて餌を取ると、入り口が閉まり閉じ込められる仕組みになっています。
このタコツボに、塾生たちが自由に絵を描き、タコツボ漁に使ってもらう計画なのです。
絵の指導は国東市在住の漫画家アキヨシカズタカさん。アキヨシさんは「かたるし」という国東を舞台にした作品を描いていて、実際にタコツボに絵を描き、持ってきてくれました。とてもカラフルに仕上がったプロの手によるタコツボに塾生たちは歓声を上げ、何度も見入っていました。
さぁ、いよいよ自分たちの作品作り。ローラーでベースの色を塗り、思い思いの絵を描きます。人気のキャラクターやハロウィンをモチーフにしたもの、音楽や虹など、それぞれに個性的で楽しいタコツボが仕上がりました。アキヨシさんも、塾生たちの力作に目を細めていました。
みんなのタコツボは乾かした後、漁場に持って行ってもらい、海底に沈め1週間後に引き揚げます。その時は塾生たちも船に乗ってタコツボ漁を体験する予定です。タコが入っているかワクワクしますね。楽しみです!
イベント名 | おおいた海の伝道師育成塾② タコツボ漁を学ぶ |
参加人数 | 大分県の小学生17名 |
日程 | 10月31日(土) |
場所 | 国東市 大分県漁協国東支店 |