時間制限、エリア制限の中で一斉にごみ拾いをし、拾ったごみの重量や種類をポイントに換算して競う高校生対象の「スポGOMI甲子園大分県大会」が先日、大分市の中心部で開催されました。スポGOMIは、ごみ拾いをスポーツに進化させたもので、10年ほど前に原型が誕生。以後、各地で大会が開かれるようになり、社会貢献できるスポーツとして徐々に参加者が増えてきています。
大分大会の拠点となった九州電力大分営業所に集まった高校生たちは、3人1組の、30組90人。優勝者にはタブレット端末と、東京での決勝大会の切符がかかるとあって、開会式から各チーム気合が入りました。午前10時、揃いのブルーのビブスとブルーの軍手、トング、ごみ袋を持って、一斉に街にくり出しました。
この日は地元の夏祭りの最中で、出店の周辺や自動販売機の下、側溝などに、さまざまなごみが残っていました。汗を流しながらごみを探し拾う姿に、道行く人たちから、「偉いね」の声がたくさん聞かれました。タイムリミットは1時間後の11時。それまでに拠点に戻り、ごみを分類し、計量をします。
集計の結果、大分東明高校の2年生3人組が見事、1位に輝きました。拾ったごみは、6.65kgでした。参加者からは、「夏休みに良い機会をもらった。地球環境を考えた」や、「たばこの吸い殻が多くてびっくりした」、「声をかけられうれしかった。また参加したい」などの感想が聞かれました。海のごみの8割は陸から流れ込むと言われています。スポGOMIの活動が、海の環境保全につながることを若い世代に伝えていきたいと関係者は願っています。
イベント名 | スポGOMI甲子園大分県大会 |
日程 | 8月3日(土) |
主催 | 海と日本プロジェクト スポGOMI甲子園実行委員会/日本財団 |
協力 | 九州電力大分営業所 |