魚がさばける男子・女子の育成を目指した「さばけるプロジェクト」が今年もスタートしました。親子で魚のさばき方を習い、自ら調理したものを美味しくいただくこのイベントは、毎年大好評。会場となった田北調理師専門学校には、11組23名の親子が集いました。
”おにぎり先生”が登場すると、思わず笑いがおこりました。おにぎり先生は、鯛はなぜ赤い? などのクイズを出し、海の青を重ねると鯛の赤色が目立たなくなる仕掛けを見せ、子どもたちを引きつけました。気持ちが和んだところで、調理指導の小塚先生が、「”いただきます”は、命をいただくこと。大切に調理しましょう。そして親子で協力することも学んでくださいね」と講話しました。
和食は片刃の包丁が多いのですが、家庭でさばくことを考え、諸刃の三徳包丁でのさばき方を教えてもらいました。とはいえ、今回は手開きがメイン。両手を使ってイワシを開き、皮をむきました。「こんなにきれいに皮がはがれるんですね!」とお母さんたちもびっくり。
開いたイワシは細かく叩きミンチにし、調味料を加えてガレットに仕上げました。あらかじめ用意してくださったアジやマグロ、イナダを使ったりゅうきゅう丼、ハモのくず叩き、くず粉を使った溶けないアイスなど、幸せな気分になる料理が並びました。大切に美味しく、命をいただきました。食後はさばけるライセンスが授与され、「イワシのくさみをまったく感じない、家でもやってみたいです」などの感想が聞かれました。温暖化による酸素不足で魚が小さくなり、漁獲高も年々減少しているそうです。美味しい魚をいただくためにも、地球の環境を考えていきたいですね。
イベント名 | 海と日本さばける塾in大分県 |
日程 | 8月4日(日) |
場所 | 田北調理師専門学校 |
主催 | 日本さばけるプロジェクト実行委員会、日本財団 |