陽射しが和らいだシーズンオフの田ノ浦ビーチは清々しく晴れ渡っていましたが、砂浜をよく見ると、打ち上げられ、劣化し破砕されたプラスティックの欠片が無数に砂と混ざり合っています。まずはビーチの清掃活動からスタートです。
この日参加したのは、子どもを含めて55人。プラスティックごみのみ、の回収が、ミッションです。
ふるいとスコップを持参した男性は、砂浜に腰を据えて、分類に格闘。プラスティック片が細かすぎて、「もうちょっと(ふるいの)目が細かいのを持ってくればよかったわ!」と、想像以上に回収が難しいことにまいった様子でした。
10メートルほどの間隔で置かれた黒の大きなトレイには、回収されたプラごみが次々と放り込まれました。薄汚れたプラスティックのごみは、かつては美しいものだったのでしょう。人の営みの中からあふれ出したプラごみは、人間の身勝手さを映してるようです。
ごみ拾いのあとは、環境学習会です。日本文理大学の学生さんが、スライドを見せながら、どれほどたくさんのごみが海に流れ出しているかや、プラごみの90%以上が水を貯めて海底に沈んでしまうこと、2050年には魚の数よりごみの量のほうが多くなる試算を、わかりやすく説明してくれました。
座学のあとは、ワークショップです。漂着した発泡スチロールの浮きで作ったウミガメに、流れ着いたプラスティックごみを接着していきます。
子どもたちも、台紙の上に貼り付けていきます。さまざまなごみを貼り付けて、SDGsを考えるアート作品ができあがりました。ごみを増やさないこと、正しく捨てること、海ごみを拾うこと。未来のためにできることは、すぐ近くにあることを学んだ1日となりました。
イベント名 | SDGsを学ぶ環境イベント「ビーチフルディ "2021" in 田ノ浦ビーチ |
参加人数 | 55名 |
日程 | 11月3日(水・祝) |
場所 | 大分市田ノ浦ビーチ |
主催 | NPO法人おおいた環境保全フォーラム、一般社団法人大分県ライフセービング協会 |
協力 | 日本文理大学 |