レポート
2021.05.18

豊後別府湾ちりめん

好漁場、安定した天候、海のめぐみを食卓へ

  1. 銀色に光る獲れたてのシラス
  2. 瀬戸内海の塩で茹でます
  3. 湯気とともに出てくる釜揚げシラス

大分県自慢のブランドのひとつ「豊後別府湾ちりめん」が、どのように作られているのか、杵築市にある高橋水産の加工場を訪ね、美味しさの秘密を探ってみました。

 杵築市では、別府湾のシラスが安定して水揚げされています。この日も加貫港に上質のシラスが揚がり、高橋水産の加工場に運び込まれました。ただちに塩茹でに入ります。添加物は一切なく、加えるのは瀬戸内海産の塩だけ。釜の中でぐるぐるとまわりながら数分。真っ白な釜揚げシラスとなって出てきました。続いて半乾燥へ。次に、塩気を均一にするための冷蔵保存へと進みます。

別府湾は海の幸の宝庫!

  1. 天日干しの様子
  2. 高橋水産の加工品
  3. 高橋水産の皆さん

一定時間の冷蔵が終わったら、干し場で一斉に天日干しです。作業は組になり黙々と。あとは太陽とそよぐ風の魔法。美味しさをぎゅっと閉じ込めた豊後別府湾ちりめんの完成です。この無駄のない一連の作業が、旨味を逃さないちりめんを作っているのですね。

 豊後別府湾ちりめんは、高橋水産を始め、杵築市と日出町の水産加工業者で生産され、大分県内、九州、関西、関東など全国各地に出荷されています。

 高橋水産の加工場では、「別府湾焼きえび」と「別府湾かちえび」も作っています。ちりめんと並べると、紅白のおめでたい取り合わせに。エビは味がしっかりと濃厚で、別府湾の豊かさを改めて感じる1日となりました。

イベント詳細

イベント名豊後別府湾ちりめん
場所杵築市 高橋水産
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