大分市大在エリアの舞子浜は、少し変わった海岸です。自然の干潟を一部残し、100メートルほど沖を、海岸に沿って埋め立てています。そのため長い入江になっており、一見、川にも見える独特の地形をしています。
昔の舞子浜を知る人は、遠浅のきれいな海で潮干狩りをし、海苔の養殖をしていたことを記憶しています。現在この地域は大分市を支える工業地帯に変貌。貴重な干潟や緑を残すため、30〜40年ほど前に、関連企業も加わり、暴風保安林を含む公園として整備されたそうです。しかし年月が過ぎ、手入れが行き届かなくなり、地元の人ですらあまり知らない公園になってしまいました。そこで、この舞小浜緑地を再びよみがえらせるために、地元の有志の方々がたちあがり『舞子浜リビングproject』を発足。舞子浜を自宅のリビングのように使ってほしいという趣旨で、イベントを開催することになりました。
活動第1回めのこの日は、暑過ぎず、過ごしやすい1日となりました。まずは海岸と公園の清掃からスタート。腰まで生えた草は草刈機で刈り、海岸では漂着した小さなごみを拾いました。ごみ集めと平行して、シーカヤックを体験しました。想像以上にコントロールが難しく四苦八苦。おしゃれなカフェランチも用意され、参加した親子連れなど110人は、のんびりと楽しい1日を過ごしました。
舞子浜リビングプロジェクト代表の後藤芳正さんは、地域に埋もれた舞子浜を再び知ってもらい、再生してほしいと願っています。「昔は浜でよく遊び、海の楽しさ、怖さを知っていました。子どもたちに地元の舞子浜、そして海の素晴らしさを教えていきたいです」と語ってくれました。舞子浜はこれから、水面のようにキラキラ輝く地元に宝に戻っていくことでしょう。
イベント名 | 舞小浜緑地の清掃とランチ&シーカヤック体験 |
参加人数 | 110名 |
日程 | 6月9日(日) |
場所 | 舞小浜緑地 |
主催 | 舞子浜リビングプロジェクト |