レポート
2020.06.17

海水を使った天然塩づくりと環境学習

国東市立富来小学校で行われている環境学習

  1. ウミガメの話に真剣に聞き入る6年生
  2. 国東の海水から天然の塩を作ります
  3. きれいな塩が完成しました

国東市の富来小学校で先日、国東の海水を使った天然塩づくりと環境学習、海岸の清掃が行われました。

6年生を対象に行われている環境学習は、NPO法人「国東手と手とまちづくりたい」の海原明子副理事長が講師をつとめ毎年行われており、今年も羽田海岸で産卵するアカウミガメの話から始まりました。アカウミガメが、いちばん狭いところで15kmほどしかない豊予海峡を抜け、国東半島を選んでくれる不思議。ウミガメは耳が聞こえるようで、呼びかけたら動きを止めて振り返ったことがある、などのエピソードをまじえながら、海原さんは、海の環境を改善し、生き物を守ることの大切さを説きました。この学年の中には数年前、海岸で孵化し、海に帰るウミガメの赤ちゃんたちを観察することができた子もいて、その時の感動を教えてくれました。

真っ白な天然塩に歓声

  1. 天然のしょっぱさに思わず(笑)
  2. ウミガメを思いながら清掃にも力が入ります
  3. これからも海の環境を守っていきたいと語る海原さん

教室での学習のあとは、小学校の近くの羽田海岸まで歩いて行きました。海原さんたちが準備してくれた土鍋の中には、沖からすくってきた海水が煮立っています。海水をこすと、豆腐の材料になるニガリが取れました。さらに水分を飛ばしていくと、真っ白な美しい塩が完成。雪のようなふんわりとした塩です。みんなで少しずつ味わうと、「しょっぱいけどおいしい!」「おにぎりにしたい!」など、感想が口々に飛び出しました。海原さんはこの塩で、梅干しを漬けてみたそうです。かつてこの地域は天然塩の産地でした。きれいな海水から今もこんなに白い天然塩ができることを生徒さんたちに知ってもらえ感慨ひとしおの様子でした。最後は全員で、海岸清掃をしました。ウミガメが産卵する場所に、ごみが多く流れ着くと聞きました。ウミガメも波を利用し上陸し、ごみも波に乗ってやってきてしまうのですね。ごみがあるとウミガメは産卵できません。海岸をきれいにし、少しでも多くのウミガメのお母さんが安心して卵が産める環境にしたいと、みんなでごみを拾い集めました。

イベント詳細

イベント名国東市立富来小学校 環境学習
参加人数6年生24人
日程2020年6月12日
場所国東市立富来小学校 羽田海岸
協力NPO法人 国東手と手とまちづくりたい
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