杵築市のアトリエ杵築で、小学生を対象にした海の絵画教室が開かれました。アトリエ代表の小林尚美さんは、2〜3年に一度、海をモチーフにした絵画教室を開いています。この日は、糸ケ浜海岸で、参加の子どもたちと待ち合わせ、海の観察からスタートしました。糸ケ浜は、アトリエから車で15分のところにある遠浅の海岸です。ちょうど引き潮の時刻で、干潟が広がっていました。足の裏に柔らかい砂を感じながら、生きたカニや貝、打ち上がった魚やクラゲ、きれいな貝殻を拾い、30分ほど散策を楽しみました。グレー一色に見える干潟にも、よく見るとたくさんの生き物がいることに気づいた子どもたちは、おそるおそる触ってみたりしました。
アトリエに戻り、さっそく絵の製作に取りかかりました。大きな紙を広げ、太い絵筆にブルーや緑、白などの絵の具をつけ、ささーっと、同一方向に滑らせます。筆を滑らす感触が楽しかったのか、思わず絵の上に乗り、足の裏でも描いてしまう子もいました。子どもの自由な感覚が、下絵から存分に発揮されました。
下絵を乾かしている間は、魚づくりです。紙に好きな色を塗り、魚の形に切り抜きます。色画用紙を使い、人魚やクリオネを描きます。それらを乾いた下絵に貼り付けていきます。糸ケ浜で拾った貝殻も接着し、ついに素晴らしい絵が出来上がりました。「難しいと思ったけど、とても楽しかった!」と、子どもたちは目を輝かせながら、完成作品に満足していました。作品は、うみポスへの応募も考えているそうです。海の近くで育った小林さんは、近頃の海の変化を憂えています。こういった活動を通して、海を身近に感じてもらい、海の環境が良くなることをねがっています。
イベント名 | 海の絵画教室 |
日程 | 7月29日(月) |
場所 | 大分県杵築市 |
主催 | アトリエ杵築(小林尚美さん) |