大分市府内町に新しく移転オープンしたO-Laboで先日、小中学生向けに講座「海の植物 海藻を知ろう」が開かれ、不思議な海藻の世界を学びました。
講師は、日本海藻学会会員の伊藤龍星先生。陸上の植物は緑色が多いですが、海藻には、緑、茶、赤があり、海面に近いほど緑、深くなると茶、一番深いところが赤色になるそうです。
「いちばん深いところは、深海ですか?」の質問に、海藻も植物と同じく光合成をするので、光の届くところまでしか生えないことを教えてもらいました。茶や赤の海藻を熱湯に浸けると緑に変化する実験には、みんな目を丸くしていました。また、地球の歴史を1メートルとすると、藻類が出てきたのが、地球の始まりから40cmぐらいのところ、人間が生まれたのは、おしまいから0.02cmのところ…と説明され、会場からどよめきが起こりました。海藻たちは、太古の昔から生きている生き物の大先輩なのですね。陸上の植物は、藻類が海から上がって繁栄したものですが、陸上の植物と海藻の違いは、まず、陸上の植物は屋久杉のように長生きするものが多くいますが、海藻類は長くて7〜8年が寿命。だいたいは1年で枯れてしまうこと。陸上の植物には根、茎、葉の区別がありますが、海藻にはなく、見た目は根のようですが、海藻はからだ全体で栄養を取って生きていることを教えてもらいました。
人間や、海の生き物の食べ物になるのはもちろん、光合成で酸素を作ってくれ、地球温暖化を抑えてくれます。将来、ウイルスを退治してくれる成分が見つかるかもしれません。海藻の限りない可能性に参加した子どもたちは興味津々。
最後は、海藻を”おしば”にしたものでオリジナルの栞(しおり)を作りました。伊藤先生は、「海に感謝して、環境を守ってほしいです」とお話しされ、1時間半の講座は終了、参加者たちは、面白った!と目を輝かせながら会場をあとにしました。
イベント名 | O-Labo講座「海の植物 海藻を知ろう」 |
参加人数 | 20名 |
日程 | 7月23日(祝)10:00〜、13:30〜 |
場所 | 大分市府内町NTT西日本府内ビル1F 体験型子ども科学館 O-Labo |
主催 | 体験型子ども科学館 O-Labo(オーラボ) |