レポート
2020.08.18

津久見市高浜海岸で保護ウミガメの放流

がんばれ!がんばれ!の声援の中 3頭のアカウミガメの赤ちゃんの放流が行われました

  1. はざこネイチャーセンターで保護されていました
  2. 食欲もりもり、小アジを食べる子ガメたち
  3. 海にかえす前に、甲羅の長さを測ります

津久見市の高浜海岸で先日、3頭の保護ウミガメの放流が行われました。

この3頭は、昨年9月に高浜海岸でふ化したアカウミガメのうち、砂から這い上がれなかったり、元気がなかったりした子たちで、佐伯市のはざこネイチャーセンターで保護し、飼育を続けていました

当初は5cmほどの大きさでしたが、1年で3倍以上に成長。いちばん大きい子ガメは、甲羅の長さが17.8cmに育ちました。このサイズになると天敵がぐっと減り、生存率が高まるのだそうです。

小アジを2尾ずつ平らげ、お腹いっぱいになった後、車でふるさとの津久見市・高浜海岸まで運ばれました。砂浜には地元の方をはじめ、海水浴の家族連れが集まり、放流する子ガメの到着を待っていました。

箱におさまったアカウミガメは、互いに今日でお別れです。それぞれが単独で生きていかなくてはいけません。そんなこととはつゆ知らず、目を閉じ寄り添って昼寝をする様が、なんとも愛らしく優しい気持ちにさせてくれるのでした。

元気でね!また高浜海岸に戻ってきてね!

  1. 地元のこどもたちと一緒にお見送り
  2. 砂が暑いので波打ち際まで子ガメを運びました
  3. 海を目指して進みます

はざこネイチャーセンターの内田理事長は、「ウミガメには強い甲羅があるから自分から攻撃することがない、だから平和的な空気を醸し出してくれるのでしょう」と話してくれました。

海に夕日が映るころ、子ガメたちは浜に降ろされ、自分の力で海に向かって進んでいきました。波しぶきがかぶると目が覚めたように一瞬動きを止め、首を上げ、次の波の引きの力に任せて、海の中へ漕ぎだしました。ヒレの動きがみるみる早くなり、まさに水を得た、という表現がぴったりでした。3頭の子ガメにはそれぞれIDタグが埋め込まれています。これから黒潮に乗り、アメリカ西海岸へ。無事に成長出来れば20~30年後に高浜海岸に戻ってきます。その時を想像しながら、子ガメたちの無事を祈るのでした。

イベント詳細

イベント名津久見市高浜海岸保護ウミガメ放流
日程8月15日(土)
場所津久見市高浜海岸
主催NPO法人おおいた環境保全フォーラム
協力津久見市区長会四浦6区
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