杵築市の住吉浜リゾートパークでウィンドサーフィンの練習をする小学生たちの姿がありました。彼らは、「住吉浜ジュニアウィンドサーフィンスクール」の生徒たち。週に2回、月に8回、午前中の2時間ほどを海で過ごします。指導をするのは、ワールドツアーに参戦し、2018年FOILユースクラスでチャンピオンにもなったプロサーファーの穴見知典さん。子供たちから”トモ先生”と慕われている若者です。大分市の小学5年生の馬場歩(あゆむ)くんは、「お父さんがウィンドサーフィンをやっていたことと、トモ先生が世界1位と聞いてやりたくなりました」と、海に興味を持ったきっかけを話してくれました。1年前に住吉浜のスクールに入り、みるみる腕をあげ、大人たちから、筋が良いと期待されている少年です。スクールの生徒たちは住吉浜の海岸の清掃活動にも積極的に参加しています。この日もスクールの会場である住吉浜の海岸はとてもきれいでした。
馬場歩くんは沖に出ると、海面に浮かぶペットボトルなどのごみが気になることがあると言います。ごみを減らすにはどうしたら良いと思う?の問いかけに、「スーパーの袋を紙にしたらどうかな」とすぐにアイデアが返ってきて、普段からの意識の高さを感じました。歩くんには、結希くんと誠くんという2人の弟がいて、みんな一緒にウィンドサーフィンを始めました。結希くんは海に浮遊する発泡スチロールの箱に驚いたことがあるそうです。3人とも、スクールが主催するごみ拾いに参加し、海をきれいにすることで、気持ちよくマリンスポーツが楽しめることも学んでいます。
この日は、山田來美(くるみ)さんという宇佐市の小学生も参加していました。この夏初めてSUPを体験したのが、來美さんの海デビュー。それから海が大好きになり、ウインドサーフィンも始めました。來美さんの保護者は「コロナ禍でできないことも多いが、海で思い切り発散してほしい」と、体よりもはるかに大きいセイルを抱えて海に入る娘を眩しそうに見守っていました。これからの未来を背負う小学生たちが、マリンスポーツを通じて地元の海を大切に守ってくれることでしょう。
イベント名 | 未来の熱源!住吉浜ジュニアウィンドサーフィンスクールの皆さん |