「放置艇」は船の航行や漁業など、本来の事業活動に支障をきたしたり、騒音や不法投棄により、人の生活に悪影響をもたらしたり、さまざまな問題の要因となります。
さらに近年では、高潮や津波・洪水などの災害によって、放置艇が流出。それによる二次被害の拡大が、大きな問題として取り上げられました。
平成30年10月の時点では、県管理の港湾・漁港・河川に、およそ4200隻の放置艇が確認されています。これは全国で4番目に、九州では最も多い状況でした。
県では、こうした状況を改善するため、平成30年度に「大分県プレジャーボート等の係留保管の適正化に関する」条例を制定し、放置艇に対する広報や行政指導を行ってきました。
また、放置などの禁止区域を示して、係留場所の指定、施設の整備も行い、適正な利用の促進に努めています。
放置艇の数は2022年9月末時点で、180隻程度まで減少。
平成30年10月の調査から4,000隻以上、率にして95%の放置艇を解消できました。
「ここまで削減できたのは、関係団体や船舶所有者のご理解やご協力あってのもので、大変感謝している。」と大分県土木建築部の小野さんは語ってくれました。
海が、安全で利用しやすくなるよう、ルールを守って海を楽しんでいただきたいですね。
イベント名 | 大分県の「放置艇」問題 |