2025年9月9日(火)、大分県立海洋科学高等学校の生徒とともに、アサリの復活を目指す取り組みとして「アサリ稚貝の放流活動」を行いました。大分県中部振興局の指導のもと、今回は大分県漁協臼杵支店青年部の方々と協力し、他県から仕入れた人工種苗の稚貝(約1センチ)約3万3千個を干潟に移植しました。稚貝を均等に配置した後、被覆網(ひふくあみ)を掛けその日の作業は終了いたしました。今回移植した稚貝は、順調に育てば来春には食用可能な大きさ(約2.5センチ)に成長する見込みです。
※被覆網には、ツメタガイやカニなどの天敵による捕食や波浪による散乱を防ぎ、アサリの生残率を高める効果が期待されています。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
潮干狩りの復活を目指し、山口県から運ばれてきた人工種苗の稚貝3万3千個を、地元の漁協青年部の方々と協力して目的地まで運びました。一つの籠には約750~2,000個の稚貝が入っており、運搬には苦労する場面もありましたが、無事に被覆網(ひふくあみ)のある場所まで到着しました。
1面20㎡(2m×10m)ある被覆網(ひふくあみ)を3面利用し、運んできた稚貝3万3千個を満遍なく広げ移植をしました。移植するにあたり、藻などがある場合は除去をしアサリの発育状況を促す環境づくりも行いました。
今後は定期的なメンテナンスが必要で、泥などの堆積があれば除去、台風後は網の流出がないかの確認、藻類や食害生物の侵入があればその都度除去など常時管理していく必要があるとのことです。
・うまく成長してくれたらいいなと思いました。(学生)
・「アサリ復活プロジェクトを未来へ引き継いでいくこと」が自身の願っていることです。(学生)
・これからもアサリや海の生物のためにごみ拾いをしてアサリを守っていきたいです。(学生)
・基本的なことを学んで少しでもプロジェクトに興味を持ってもらえると嬉しい(関係者)
イベント名 | 海洋科学高等学校_体験学習ツアー第2弾 |
参加人数 | 25名程度(大分県立海洋科学高校の生徒7人含む) |
日程 | 2025年9月9日(火)13時30分~15時30分 |
場所 | 臼杵川河口干潟(〒875-0011 大分県臼杵市諏訪478-91 付近) |
協力 | 大分県中部振興局/臼杵市/大分県漁業協同組合臼杵支店青年部/海洋科学高等学校 |