大分市佐賀関で1月15日から3月中旬の2ヶ月間だけ採取できるクロメは、濃厚な味わいと粘りが特徴のミネラル豊富な昆布です。新鮮なものはこの期間だけ市場に出回りますが、一年中届けたいと、冷凍や乾燥させたものを食べやすく加工し商品化しているのが、佐賀関加工グループです。都紀三子さんはじめ、女性たちで切り盛りする小さな加工場。
昭和30年ごろ、お隣の宮崎県から佐賀関に嫁いできた都さんは、料理が得意で、物が少なかった時代に、地元で採れたものを加工して配ったりしていました。しばらくして県の『一村一品運動』が始まり、まわりの勧めもあってこの運動に参加、優等生と呼ばれ、県の補助を受けて加工場を作るまでになりました。以来、さまざまな商品を開発し続け、平成29年度には、新しく誕生した『大分市ブランド認証』を受けました。都さんの商品が11品目も選ばれたのです(全22品目中)。すべてにOita Birthのシールが貼られ、大分空港やJR大分駅ビル、百貨店、全国チェーンの大手小売店などで販売されています。大分市の海の魅力を、食を通じて存分にアピールしてくれているんですね。
イベント名 | 佐賀関の名産「クロメ」の加工品 |