レポート
2022.07.13

佐伯市の新たな特産「海底熟成酒」

地域が一体となってスタート 佐伯市の海底熟成酒づくり

  1. 佐伯市鶴見地区
  2. 鶴見地域シングルシード養殖協議会の芦苅さん
  3. 若い世代の漁師が海で新しいことをできるような形を

海底熟成酒は、日本酒や焼酎、ワインなどを、温度変化の少ない海中に一定期間沈めて、

熟成を促したもので、いま、全国各地で広がりはじめています。

佐伯市の鶴見地区ではまず、水産業の振興を図るべく、漁業従事者が協同で牡蠣養殖

を開始。さらに、牡蠣養殖の海域を有効活用しようと考え、地元の酒屋などと協力して

令和2年からはじめたのが海底熟成酒づくりです。

海底熟成酒は、水温が高くない、秋から春にかけて、4カ月から6カ月の間沈めます。

これまで、令和3年分も含め、2度の製造を実施。

2年目の出来は上々で、関係者もその仕上がりに安堵しているようです。

やっぱり海底に沈めるということはリスクがある。海水が入ったり、瓶が割れたり、

そうならないように、ロウで栓をする。これが一番大事なプロセス。

そう話すのは、牡蠣養殖と海底熟成酒づくりを行う「鶴見地域シングルシード養殖協議会」

の芦苅さんです。

鶴見地域シングルシード養殖協議会は、牡蠣養殖や海底熟成酒づくりを

はじめ、「地元の海で出来ること」を展望しています。

メンバーの中には、20代や30代の若い漁業者がいます。

「その漁業者たちが今後、佐伯の鶴見の海でやっていくために、本業と一緒に

何か別のことを、この海でやっていけるような形をつくってあげたい。」

芦刈さんはそう考えています。

まろやかな口当たりで好評

  1. ラ・ナチュール古田さんは熟成用のワインの選定・販売などを行います
  2. 海底で熟成される様々なお酒
  3. 牡蠣養殖と海底熟成酒セットで佐伯の特産に

佐伯市街地にある バー 「ラ・ナチュール」。店主でソムリエの古田さんは、

鶴見地区で家業の酒屋も経営。ワインの選定から、販売に至るまで、

佐伯市の海底熟成酒を開発する主要メンバーの一人です。

「酸味とか苦みとか渋みが、穏やかになって口当たりはまろやかになっていると感じる。

波の微振動や、いろんな海の底の音に、それらにお酒が何か影響を受けているようで、

すごい神秘的。相乗効果で一緒に牡蠣と海底熟成酒が、佐伯の方の名物になったら。」

そう、古田さんは想いを語ってくれました。

イベント詳細

イベント名佐伯市の新たな特産「海底熟成酒」
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