レポート
2019.07.04

カブトガニ産卵地清掃と干潟観察会

カブトガニの産卵地をまずは清掃しました

  1. 潮が満ちたとき、ここでカブトガニが産卵します
  2. 多くの漂着ごみが…
  3. すっかりきれいに!

杵築市の干潟は、カブトガニの生息地。日本カブトガニを守る会大分支部は、夏の産卵期の前に、カブトガニを迎え入れるための海岸清掃を実施しました。人がほとんど立ち入らないエリアでも、食品や飲料の入っていたプラスティックごみや流木など、たくさんの漂流物が重なり合っていました。養殖施設から外れた道具、浜辺に乗り上げていた小舟も、流れてきた”ごみ”なのだそうです。大分支部の皆さんは汗をかきながら、30分ほどかけて海岸をきれいにしました。

干潟には多くの生き物がいました

  1. 真っすぐに進むマメコブシガニ
  2. カブトガニを発見!
  3. エビに似ているスナモグリ

掃除を終えてすっきりしたあとは、生き物を観察しながら干潟のパトロールです。最初に目に飛び込んできたのは、まっすぐ前に進むカニ、マメコブシガニ。ころころとしたフォルムで、すばやく移動します。スナモグリも見つかりました。絶滅したと考えられてきたオオスナモグリが他県の干潟で見つかったことから、干潟の環境保全に力を入れている杵築の干潟にも現れないかと、皆さん希望を膨らませています。一方、外来種のサキグロタマツメタもいます。肉食で、貝に穴を開けて溶かしながら食べているところに出合いました。

カブトガニ発見!

カブトガニが見つかりました。慣れていないと泥と見分けることができませんが、カブトガニに詳しい大分支部のかたはすぐに見つけます。この日は、幅が3cmほどの、5歳から7歳ぐらいの元気なカブトガニが数匹、見つかりました。大人になるには、あと数年から10年近くかかります。生きている化石・カブトガニが、これからも悠々と生活できるように、日本カブトガニを守る会大分支部の皆さんは、根気強く、杵築の干潟の環境保全につとめていくということです。

イベント詳細

イベント名カブトガニ産卵地清掃と干潟観察会
日程6月29日(土)
場所杵築市首ひねり波止場
主催日本カブトガニを守る会 大分支部
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