レポート
2022.07.06

わがまちの海のごちそう自慢 竹田市の郷土料理「頭料理」

海から離れた場所ならではの魚料理

  1. 海から遠い町 竹田市
  2. 竹田市歴史文化館・由学館の佐藤館長

大分県竹田市。

海から遠いこの場所で、江戸時代から食べられているのが 「頭料理」。

貴重な魚を余すことなく食べようという想いから生まれた、竹田市ならではの魚料理です。

小さい魚は、海から運んでくる間に傷みやすいということで、頭料理に使われる魚は

「ニベ」や「アラ」などの大型魚。それを、茹でるだけという、調理はいたってシンプルなもの。

ですが、魚の部位分けをしたり、部位によってゆで加減を変えたりと、調理には巧みな技術が必要です。

江戸時代や、明治の時代には来客のあるハレの日や、正月の料理など、特別な料理として食べられていた。

そう話すのは、頭料理を後世に残すべく活動をおこなう、竹田市歴史文化館・由学館の佐藤館長です。

竹田市内で頭料理を提供するの料理店

  1. 竹田市で頭料理を提供する「友修」
  2. 友修の友永創介さん

竹田市の老舗料理店、「友修(ともしゅう)」。現在も、頭料理を提供するお店の一つです。

店主であるお父さんと一緒に、お店で頭料理を作っている友永創介さんも、頭料理をもっと知って

もらいたいと思っています。

意外と生臭くないので、お客さんからは、シンプルに「おいしい」っていう言葉をいただけます。

結構、皆さん美味しく召し上がっていただけるのが嬉しい。

凄く貴重な料理なので、知っていただいた方にはぜひ食べてもらいたい。

と、友永さんは願っています。

頭料理 文化庁の「100年フード」に認定

  1. 江戸末期、祭事に出された料理を記したものの中にも「頭料理」の文字が
  2. 貴重な魚を余すことなく食べようという想いから生まれた

2022年春。世代を超えて受け継がれ、愛されてきた食文化をたたえる、

文化庁の「100年フード」に、頭料理が認定されました。

竹田市歴史文化館でも、頭料理を紹介するような展示や企画をしていきたい。

また、料理店とも連携しながらイベント等も実施できれば。

佐藤館長は、この認定を期に、先人の知恵が生んだ地元の郷土料理「頭料理」を

ますます広めていきたいと、力を込めています。

イベント詳細

イベント名わがまちの海のごちそう自慢
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