5月とは思えない暑い日が続きました。中津干潟では、連日多くの小学校や保育園の子どもたちが海の環境学習や体験学習を行っています。
海岸には手を洗う水場がないのですが、水辺に遊ぶ会のスタッフが水を入れたポリタンクを運んだり、PTAのお母さんたちが水を運んだりして干潟で泥んこになった手足を洗っています。写真の小学校は、毎年子どもたちが一人ひとりペットボトルに水を詰めて持ってきて、観察が終わると手足や道具を洗っています。限られた量の水でも工夫をして使えばちゃんときれいにすることが出来るんだと教えられていれます。
今月は干潟観察の際に空を見上げると、不思議な気象現象が観察できました。
子どもたちの上に逆さまの虹がかかっています。これは「環水平アーク」と呼ばれる現象で、はるか上空の大気の中に含まれる氷の粒がプリズムの役目をして、太陽の光を屈折させるために起こる珍しい現象だそうです。一緒に観察した子どもたちは大喜びでした。
また、次の日の干潟観察では、太陽のまわりにくるりと虹が出ているのを見つけました。こちらは「内暈」「ハロ」などと呼ばれる現象で、よく「お日様にかさがかかった」などと言われたりします。この現象も、上空の氷の粒に太陽の光が反射して起こるものだそうです。この日のハロは虹色がはっきり見えてとてもきれいでした。
今年の写真ではありませんが、数年前に海岸で見かけたこちらの現象は「幻日」と呼ばれるものです。太陽の横にできた短い虹です。
急に暑くなったり、風が強かったり、定まらないお天気がこのような不思議な現象を起こしたのかもしれませんね。干潟観察では、下を向いて生きものを探すことが多いですが、時々空を見上げて自然を楽しむのもステキですね。
NPO法人 水辺に遊ぶ会 足利由紀子
イベント名 | 海の環境学習、体験学習 |