10月になり、干潟に広がる空はすっかり秋らしくなりました。
今回は「食べる」お話しです。
まずはよく知られているアカエイ。エイの仲間で大きくなると畳ほどになると言われます。豊前海ではアカエイは普通に見られる魚ですが、尾に毒針があるため、干潟を歩いていて泥の中に潜っているアカエイを踏んでしまったり、漁網にかかって漁師さんが困ったり、どちらかというとあまり歓迎されない魚です。でも、顔かわいいんですよ。水族館で見てください。
このアカエイ、大分県の海辺では普通に食べられる魚です。表面のぬるぬるをよくこすり取って、ざくざくと切って、甘辛で煮付けて食べると、コラーゲンでぷりぷりの食感です。たまに、フレンチのお店とかでも見かけますね。
また、中津では新鮮なキモ(肝臓)をお刺身にして食べます。これは夏の風物詩で、祇園祭には欠かせない食べ物だそうです。
次はシュモクザメ(アカシュモクザメ)です。頭がハンマーに似ていることから、ハンマーヘッドシャークという名で知られています。水族館の人気者ですね。このサメも大分の海でたまに見られる魚です。これも食べちゃうんです。
全体に熱湯をかけて皮をむいたら、三枚おろしにします。一口大に切ったら、すぐに熱湯にくぐらせ氷水で冷やして「湯引き」にして酢味噌で食べます。唐揚げもおいしいです。)このシュモクザメ、目玉以外全ての部位が食べられるのだそうです。ハンマー状の頭もスライスして湯引きにするとコリコリしておいしいです。でも、新鮮な物に限ります。
大分の豊かな海がもたらしてくれるおいしいもの。命に感謝して食べたいですね。
NPO法人 水辺に遊ぶ会 足利由紀子
イベント名 | 中津の海の恵み「アカエイ」「シュモクザメ」 |