セイタカシギ
前回、渡り鳥のシギやチドリがやってくる季節ですとお知らせしましたが、珍しいお客さんがやってきました。セイタカシギです。白と黒のコントラストが鮮やかな体に、赤くて長い脚が特長のとてもきれいな鳥です。渡りの季節に水田などでエサを取る姿が見られますが、九州にはあまり長い日数は留まらないようです。海岸近くの水田に、親子7羽が飛来して、しばらくの間、バードウォッチングを楽しませてくれました。
風が涼しくなって、ひがたを歩いても心地よい気候になりました。カブトガニの調査で歩いていると、泥の中からカニが飛び出してきました。ハサミをふり上げて、しきりに威嚇しています。持っていたスコップを挟んで、なかなかはなしてくれません。このカニはワタリガニの仲間のノコギリガザミの子どもです。大人になると甲羅の幅が20cmにもなり、大きなハサミの力は強く、鉛筆など軽々と折ってしまうほどです。この子どもも再来年くらいには大きく成長しているのでしょうね。
波打ち際に転がっていた流木をよーく見ると、3cmほどの小さなトビハゼの子どもがたくさんへばりついていました。干潟にたくさんいるトビハゼは魚の仲間ですが水が苦手です。泥の上をはいながらエサをさがしていますが、潮が満ちてくると水の上をピョンピョンとはねながら、岸にやってきて、流木などに登ります。今年生まれの子どものトビハゼたちでしょう。
秋の干潟は生きものの子どもたちでにぎやかです。
7月に巻き貝の一種のアカニシでストールを染めましたが、今回は保育園の年長さんたちとランチョンマットを染めました。ビー玉や輪ゴムを使っていろいろな絞りもようをつけた布は、個性豊かな作品に仕上がりました。王様の紫で染めたリッチなランチョンマットのできあがりです。
イベント名 | 秋の干潟 |