大分の豊かな海でとれた魚や海藻を使いおうちで楽しく海ごはんを作ってみませんか?
田北調理師専門学校の樋口貞治先生に教えていただきました。
☆アジのムニエル☆
大分県は美味しいアジの産地です。味が良いからアジという名前がついたそうですが、中でも大分県のアジは、「関アジ」というブランド魚がいるほど、とても質が高いと評判です。アジの旬は、初夏から夏。この時期のアジを、贅沢にムニエルに調理する方法を教えてもらいました。今回は、ブランド魚ではなく、スーパーで手軽に入るアジを使います。ムニエルといえば、舌平目や鮭が有名ですが、アジもとても美味しくできるんですよ。
アジを三枚にさばきます。小さいアジは、頭と内臓を落とすだけでも良いです。尻尾のほうにあるゼイゴと呼ばれるギザギザした部分は切り落とします。さばいたアジはキッチンペーパーで水分を取り、腹骨をそぎ取ります。皮ははぎません。
スーパーで切り身を買ってきても大丈夫です。
水気を取ったアジに塩こしょうをふり、小麦粉をはたきます。
鍋にバター20gを入れ、アジを皮面から焼きます。皮が焼けたらひっくり返します。
この時、バターをこがさないように弱火で焼きましょう。焼いている時の音が、にぶい音から、かん高い音に変わったら、焼けた合図です。色はきつね色になっていて、皮はパリッと焼きあがります。
付け合わせのほうれん草は5cmほどのざく切りにします。鍋にバター10gを入れ火にかけ、フォークににんにくを刺したもので、ほうれん草を炒めます。
塩こしょうをし、味を整えます。ほのかににんにくの香りがうつった美味しいソテーができあがります。
お皿に、ほうれん草のソテーを敷き、その上に焼いたアジを乗せます。
トマトは熱湯につけて、皮が割れてきたら冷水につけ、手で皮をむき、ひとくちぐらいの大きさに切ります。
パセリは粗みじんにします。
鍋にバター50gを入れ、鍋をゆすりながらバターを少しだけ、こがします。やりすぎると苦くなるのでほどほどに。バターの泡がビールの泡のように細かく変化したら、パセリを入れ、レモン汁を入れ、カットしたトマトを入れ、塩で味を整えます。ひと煮立ちしたら、ソースのできあがりです。
ほうれん草のソテーの上のアジのムニエルに、こがしバターのソースをかけ、クルトンを散らしたら完成です。
アジの皮のパリッとした食感と身のジューシーさ、バターとにんにくの香りと、きれいな色合いが、フレンチレストランのメニューのようです。アレンジメニューとして、アジの身にカレー粉をまぶしたり、ソースを醤油味にするのも美味しいです。ぜひ挑戦してみてくださいね。
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