佐伯市の公設水産地方卸売市場・鶴見市場で、ことしも盛大に「つるみ豊魚祭」が開催されました。会場には朝早くから大勢のお客さんが詰めかけ、この日を待ちわびたように、各売り場には長蛇の列ができていました。「全国豊かな海づくり大会」が昭和56年から開かれるようになり、第1回めの会場に選ばれた鶴見町漁港。これをきっかけに豊魚祭が始まりました。年を追うごとに人気が高まり、近年は2万人近い人出。普段は広く感じる市場が、人でひしめきあっていました。
鶴見で獲れたサザエのつかみ取り、鶴見名物のすりみの天ぷらや、焼きたてのイワシの丸干しが試食できる売り場、泳ぐ魚を見せる水槽、ウミガメにふれあえる場所、そしていちばんの人気は小学生以下が対象の魚のつかみ取り。水しぶきとともに、歓声と笑いがおこり、取り巻く人たちで中の様子が見えないほどでした。
会場ではこのあと、高校生たちによるマグロの解体ショーや、中学生たちによる演舞も行われ、最後まで大賑わいの1日となりました。体験型イベントに成長し、早朝から並ぶ人もいる人気の豊魚祭。佐伯市の浜崎さんは、「鶴見の魚は種類も豊富で美味しいです。海の環境を守りながら、これからも皆さんが喜ぶ祭にしていきたい」と語ってくれました。地元の中学生たちがボランティアでごみを拾う姿に、受け継がれていく海への思いが感じられるイベントでした。
イベント名 | つるみ豊魚祭2019 |
日程 | 9月15日(日) |
場所 | 佐伯市公設水産地方卸売市場・鶴見市場 |
主催 | つるみ豊魚祭実行委員会 |