大友宗麟プロジェクト〜海の恵み編〜
大分県内から19人の小学5〜6年生が参加。8月23日〜24日の1泊2日で、さまざまな角度から海について勉強しました。大友宗麟プロジェクトのメンバーは、3つの班で行動します。海にちなんで、女子チームがマリンチームとドルフィンチーム。男子チームが深海チーム。チーム名はみんなで考え、リーダーとサブリーダーもみんなで選出しました。大人の応援リーダーは、テレビ大分の藤村晃輝アナウンサー。「ふじむー」と呼ばれ、みんなに愛され、いじられながら、盛り上げてくれました。海についてたくさん勉強し、あらためて海の大切さを感じた夏休み最後の旅でした。
JR大分駅前に銅像が建つ豊後の有名人といえば…?そう、大友宗麟! 450年前に九州で大きな力を持っていた戦国大名です。大友宗麟プロジェクトのメンバーは、4月に大分市牧緑町にオープンしたBVNGO 大友資料館へ行き、大航海時代の、豊後と外国との貿易について勉強しました。説明してくださったのは、吉田寛(ゆたか)さん。「大友宗麟は、外国との交易をすすめ、キリスト教を保護しました。キリスト教を保護した理由は、ヨーロッパから宣教師を大分に招くと、その宣教師を目当てに外国から商人がやってくる、人が集まると物が売れて豊後が豊かになる、そのお金で、領地を増やすための戦争ができる。宗麟はそう考えたんですね」。みんな、へぇ…という驚き顔で聞き入っています。展示されている分銅を指差しながら、吉田さんからクイズ。「この分銅で何を計っていたでしょう?」 米?鉄?油?薬?いろいろな答えが飛び出します。答えは、銀。当時は銀が、取り引きのお金でした。日本からは銀を輸出、ほかに、硫黄や海産物、刀などを世界に売っていました。かわりに中国からは、生糸や、火薬の原料になる硝石が輸入されました。展示室の目立つ場所に、16世紀の枕がありました。日本でひとつしか出土していない貴重な枕で、唐枕と呼ばれる中国は明の時代のものです。陶磁器もたくさん展示されています。この時代、まだ日本では陶磁器が作れなかったので、展示されている陶磁器はぜんぶ輸入品。450年前に海の向こうからやってきた品々を見ながら、タイムスリップしたようでした。
指 導 大分県立 埋蔵文化財 センター吉田寛(ゆたか)氏
イベント名 | 大友宗麟プロジェクト〜海の恵み編〜 BVNGO 大友資料館 見学会 |
参加人数 | 19名 |
日程 | 8月23日(水)11:00〜0:00 |
場所 | 大分県立埋蔵文化財センター |