大分県の海について学び、大分の海を未来に引き継ぐ「海の伝道師」を育成する
大海原の王 大友宗麟プロジェクトVol.2「海の伝道師 育成塾」
海の伝道師育成塾の塾生たち(小学生20人)は、日出町にある城下かれいの中間育成施設を訪ねました。
海に面した施設の中には、大きな水槽が8つ。それぞれにろ過された50トンの海水が入れられ、小さな城下かれいの稚魚が育てられています。城下かれいは日出城(跡)の下のきれいな海水に生息するマコガレイで、フグにも負けぬ美味しさで珍重されてきました。しかし、海の環境の変化により年々漁獲量は減少。最盛期の10分の1にまで落ち込んでいるそうです。
城下かれいの寿命は10年ほど。2年で大人になります。ここでは1年〜1年半ほど育て、放流しています。茶褐色のイメージがありますが、釣り上げた時は青磁色をしていて、お腹が白くてヌルヌル。城下かれいについてたっぷり教えてくださったのは、城下かれい博士の上城さん。白衣にかぶりもの…どこかのだれかみたいですね!
塾生たちは、配合えさをやったり、水槽からすくいあげて、海に放流する体験をしました。実は、生きた魚を触ったことがない子が多く、忘れられない感触だったことでしょう。うまく潜れる稚魚は育つ可能性が高いのですが、海面に残っていると、鳥のえさになってしまいます。みんな「もぐって、もぐって!」と声を出して祈りながら、稚魚の姿が海底に消えてゆくのを見守りました。
イベント名 | 海の伝道師育成塾「城下かれいを知ろう!」 |
参加人数 | 20名 |
日程 | 8月19日(日) |
場所 | 日出町城下かれい中間育成施設 |
協力 | 日出町役場:水産研究員 上城義信氏 |