1日目の午後からは、いよいよ「海」の学習です。続いてやってきたのは、佐伯市にある、大分県農林水産研究指導センター。大分県の海や魚について研究する施設です。
ここでは、宮村先生をはじめ、大分県農林水産研究指導センターの職員の方の説明を受けながら、「養殖いかだ」の中に生息する魚などの生物を、実際に目で見たり、水中カメラを使ったりして観察しました。(※特別な許可を得た研修です)
普段見ることのできない、小さな海の生物や色んな種類の魚に、子どもたちは驚いた様子。
海の中には、魚だけではなく、小さい生き物や、肉眼では見えづらいプランクトンなど、色んな生物が生息しているんですね。
そこで、この場所の海水や生き物を採集して、詳しく観察してみることにしました。
佐伯市内のさいき城山桜ホールへ移動して、海の生物とプランクトンの観察会がスタートです。
まずは顕微鏡を使って、採取した海水を観察。たくさんの植物プランクトンが存在することを確認しました。また小さな生き物なども観察し、色んな種類の生き物によって、海の生態系ができていることを学びました。
この植物プランクトンの大量発生による海洋問題が、「赤潮」です。海の生態系が崩れる原因の一つとされています。現在、佐伯市近海を含む豊後水道では、この赤潮が多く発生し、問題になっています。赤潮が増える要因には、私たちが日頃出す生活排水による水質汚染や、地球温暖化も関係していると言われているので、人ごとではないんです。
そこで、赤潮の原因となる植物プランクトンを食べる働きがあるとされる、「カキ」を使った水の浄化実験も実施。1時間ほどで、濁っていた水が、きれいになる様子を確認することができました。山のこと、海のことをたっぷり学び、新聞記事をまとめて1日目が終了しました。
イベント名 | 「大分のシイタケとカキ調査隊」海と山の素敵なつながり~再利用で海を守る~ |
参加人数 | 小学校5・6年生、19名 |
日程 | 11月19・20日 |
場所 | 国東市・佐伯市 |
主催 | 海と日本プロジェクトin大分県 |
協力 | 大分県農林水産研究指導センター・国東半島宇佐地域 世界農業遺産推進協議会・くにさき半島 山や ・ 合同会社 新栄丸 ・焼肉 韓国苑 |