塾生たちは、これから国東の港に行きタコツボ漁を体験します。
みんな、朝から元気いっぱい!タコツボにタコが入っているか、期待に胸を膨らませ、バスは港へ向かいます。
大分県漁協国東支店に到着すると、先週お話を聞かせてくれた浜松さんが待っていました。みんながそれぞれに絵を描いたタコツボは、浜松さんたちが海に仕掛けてくれています。餌はムール貝。タコがムール貝を食べると、蓋が閉じて出られなくなる仕組みです。浜松さんは「タコはカニが大好きだけど、手に入りにくいのでムール貝でおびき寄せる」と話してくれました。そして「タコツボの蓋が閉まっていたらタコがかかっている、開いていたらかかっていない、それが目印」とも教えてくれました。
お話のあと、3班に分かれて順番に船に乗り込みます。「行ってきます!」と手を振りながら、1班が出発しました。沖合には、ウィンチがついたもう1艘の船。ぐるぐるとロープを巻き取りながら、タコツボを引き上げます。すると、「蓋が閉まっている!」歓声が上がりました。小さなタコが1匹かかっていたのです。続いて2班、3班と入れ替わりで乗船して沖へ。3班は、自分たちのタコツボの回収でした。しかし、1班のあとは、残念ながら1匹もかかっていませんでした。蓋が閉まっているタコツボがいくつかありましたが、中は空っぽ。漁師さんが教えてくれたことは、タコの季節は夏で、シーズンが過ぎてしまい、かかりにくくなっていること、この時期のタコは小さいため、餌を食べて閉じ込められても、水はけ用の穴から抜け出してしまう、だから蓋が閉まっていても中が空っぽなのだと…。タコツボにかかっていた小さなタコはリリースサイズ、海にかえさなくてはいけない大きさです。大人のタコになるにはあと2年ほど必要だそうです。本当は夏に体験ができる予定でしたが今年は新型コロナウィルス感染症の影響で、それが叶いませんでした。いつか大きく成長したタコと会いたいな!そんな思いを込め、タコを海にかえしたのでした。
イベント名 | おおいた海の伝道師育成塾③ タコツボ漁を体験する |
参加人数 | 大分県の小学生17名 |
日程 | 11月8日(日) |
場所 | 国東市 大分県漁協国東支店 富来漁港 |