地球にやさしい日本生まれのスポーツ「スポGOMI」。ことしも大分県大会が開かれ、8組24人の高校生が大分市の中心部でごみ拾いを競い合いました。距離を保ちながら整列した開会式。スポGOMI甲子園実行委員会の名古屋さんから「1年に800万トンものおびただしいごみが海へ流れ込んでいる現実、このまま手を打たないと2050年には海洋生物よりごみの量が多くなる懸念があります。大分の街をきれいにすることで海に流れ込むごみを防ぐ、これはチャレンジの行動です」と説明を受けると、静かな闘志がみなぎります。続いてルール説明。走らない、チームがばらけない、ごみの分別方法を守る、などが確認され、「チェンジ・フォー・ザ・ブルー!」の鬨(とき)の声を合図に、街中に散っていきました。この日はあいにくの雨。合羽を羽織り、見通しのわるい中、目を配りながら歩きます。街は一見きれいに見えますが、植え込みの中や自動販売機の下、ごみ箱からこぼれたものなど、いたるところにさまざまなごみが隠れていました。手渡されたごみ袋は次第に膨らみ、重みを増していきます。
通りすがりの人たちから、「きれいにしてくれてありがとう!」の声援をもらうと、さらに士気があがります。1時間の競技時間はあっという間に過ぎ、タイムアウト直前に、続々と出発地点へ戻ってきました。ごみの種類によってポイントが違うため、見かけの大きさだけでは勝敗がわかりません。計量コーナーにごみを預けると、冷えた体をタオルで拭き、参加者同士、互いをねぎらいました。
いよいよ結果発表。優勝は、大分商業高校の女子チーム「つぐみプロ」! 賞状と賞品のiPadなどを手にし、喜びの笑顔!(半分はマスクで見えませんが、笑)。つぐみプロのメンバーは、「ふだん何気なく通っている道にごみが隠れていることに気づきました」など、競技を振り返り感想を発表しました。来月には東京で全国大会が開かれます。オンラインでの開催になる可能性もありますが、大分県代表としてがんばってほしいと、一同、心から願い、祝福とお疲れ様の拍手を送りました。
イベント名 | 海と日本プロジェクト スポGOMI甲子園 大分県大会 |
日程 | 10月17日(土) |
場所 | 大分市中心市街地 |
主催 | 海と日本プロジェクト スポGOMI甲子園実行委員会、日本財団 |
協力 | 九州電力大分支店 |